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ハイキングで見つけた、野生のラン

先日のハイキングでは、野鳥のほかに、野生のランも見ることができました。

ハイキングで見つけた、野生のラン_c0035816_20463416.jpg← Greenhood Orchid。
花の形と色が、緑のフード(頭巾)を被っているように見えるところから、この名前が付いています。
花の香りに誘われて、小さな昆虫が、中心の雄しべ/雌しべの部分に触れると、下のガク(?)の部分がパッと跳ね上がり、昆虫を閉じ込めてしまいます。
閉じ込められた昆虫が、中で蜜を吸い、狭い中を動き回ることによって、確実に受粉ができるんだそうです。
閉じたガクは、やがて開き、昆虫は無事、外へ出ます。

私が撮った写真ではよく分からないですね。こちら(www.orchids.rnr.id.au)のサイトで、いろいろな野生のランの写真を見ることができますので、興味のある方は、どうぞ。右のリストから名前を選んでください。

ハイキングで見つけた、野生のラン_c0035816_20465078.jpg→  Leopard Orchid (これも上記HPで見ることができます)
動物のレパード(豹)の模様に似ていることから、この名前です。
これは、昆虫を閉じ込めたりすることはなく、ごく普通に受粉します。

どちらも、ほんの20年ぐらい前までは、そこら中にあったそうですが、今では、こういう山の中へ入らないと、なかなか見ることができなくなってしまいました。
昨日亡くなったスティーブ・アーウィン氏は、こういう動植物の生息地を丸ごと買い取って保護しましたが、我々庶民には、そう簡単にはいきません。

実はこの公園、10年前、フリーウェイの建設のために、半分以上の木が切り倒される予定でした。
それに対して、地元の人や自然愛好家が反対運動を繰り広げ、フリーウェイは、トンネルを掘って地下を通すことになったそうで、現在はこのトンネル工事が進行しています。
工事の音や、開通後の騒音問題は多少あるけれど、それでも、半分以上の木が切り倒されるよりは、はるかにマシだと、案内してくれたガイドさんが言っていました。
自然と人間との共存は、とても難しいことですが、こういう身近なところから始め、この素晴らしい自然を、後の世代にも伝えていきたいものです。
by kazinvic | 2006-09-05 21:51 | 庭、植物のこと
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