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天は二物を与えず?

先日ちょっとだけ書いた、高3のH君のことです。
彼は運動神経抜群で、ボクシングとムエタイが大好き。(ボクシングはかなりのレベル)
栗色の髪にブロンドと黒のメッシュ入り、しかもピンピンに突っ立ていて、細く鋭い目つき。
正直言って、ショッピングセンターなどで見かけたら、避けたいタイプかもしれません。
実は、とても頭がよくて、学校では成績優秀者に与えられる特典として、2教科で授業時間外の個別指導付き。(先生は外部から。費用は学校持ち)
得意な科目を生かした、将来なりたい職業があり、そのための努力を怠りません。
その職業に就くために、第二外国語は必要ではないのですが、知っていれば有利、ということで、日本語を習い始めたわけです。
勉強が一番大変な、高3のこの時期に、どうして、と思ったんですが、日本語の勉強は、他の勉強からの息抜きなんだそうです。
学校の勉強が優先だからね、日本語の宿題は後回しでもいいよ、と言っても、たいていちゃんと復習をしてきます。
日本語を習いに来るのが、楽しくてしょうがないらしい。しかも、週に2回も。
おまけに、ものすごく性格が良くて、驚くほど謙虚で礼儀正しいのです。

何だか彼を見ていると、天は二物を与えず、というけれど、二物も三物も与えられている人もいるんだなぁと、そんな風に思えます。
才能のある、将来有望な若者、って、こういう人のことを言うんでしょうね、きっと。
どんな大人になるのか、とても楽しみです。
by kazinvic | 2009-05-11 22:23 | 日本語のこと
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